消火器の選び方 普通の消火器 粉末10型蓄圧式

火が出たら直ちに消火に取り掛かれば助かった事例は沢山ございます。ニュースや新聞報道で火災の被害は毎日のように取り上げられていますが、実際には報告されていない宅内での火災は多いのです。

総務省統計局 日本の火災件数より抜粋

日本の火災件数

平成18年から報告されている出火件数は概ね毎年5万件近い報告があり、死者数は2,000人~2,500人を推移しており、火災報知器や消火器に限らず、消防用設備も普及しているのにこれだけの人達が毎年被害に合われているのは驚かれる方もいるのではないでしょうか。

消火器の選び方は用途や使用環境により異なってきます。なるべく専門用語を使用しないで解り易く説明して参りたいと思いますので宜しくお願い致します。

普通の10型粉末消火器


ハツタ ABC消火器 リサイクルシール付 (粉末) PP-10C

今回はハツタ製作所さんのスチール式消火器をご紹介させて頂きます。ごく一般的な消火器で、中にピンク色の粉が入っている粉末消火器と言います。この一般的な消火器のメリットは、紙が燃えた・油が燃えた・電気で燃えたなど、殆どの火災に適用できるところです。火災は躊躇せずに一気に消火することが大切ですので、普通の10型の粉末消火器はどこのご家庭でも1本は置いておいて損は無いと思います。

デメリットは消火後の掃除が大変なことです。粒子の細かい粉末が一気に放射されますので、後始末が大変なんです。掃除機でもなかなか吸い取らない程、タタミの中や家具の隙間に入り込んでしまうので、使用後は覚悟は必要です。でも、火災になったら躊躇せずに放射して消火して下さい。

普通の消火器10型粉末消火器アルミ製


消火器 次世代型 アルミ製 アルテシモ 【とにかく安全 蓄圧式】 10型 SA10EAL リサイクルシール付


普通の消火器なのですが、容器がアルミ製で上記のスチール式は、総重量5kgですが、総重量4,1kgですので900g程軽いです。あと、錆びにくいという特徴があります。能力的にはどちらも同等ですが、底の部分にゴムを使用していますので、置いたときにゴツンと床を傷つけたりしませんので業界では一番売れている消火器です。

デメリットは消火後の掃除が大変なことです。粒子の細かい粉末が一気に放射されますので、後始末が大変なんです。掃除機でもなかなか吸い取らない程、タタミの中や家具の隙間に入り込んでしまうので、使用後は覚悟は必要です。でも、火災になったら躊躇せずに放射して消火して下さい。

普通の10型粉末消火器ですけど、こんな消火器もあります。


ハツタ CALMIE CM10EP 透明樹脂製消火器 10型 蓄圧式 ※リサイクルシール付


ハツタ製作所さんが満を持して販売開始したカルミエです。今までの容器の概念をひっくり返してしまった特許製品です。こちらの消火器の特徴は容器の中身が見えることと、樹脂製なのでアルミ製よりも100g程軽いです。昨今では、世界的に見ると爆弾テロ事件が頻繁に起こっているじゃないですか。ゴミ箱の中や消火器の容器の中に仕掛けられたら怖いですよね。なので、容器の中身が見えることで中に不審な物が入っていないことを警備員だけでなく一般の方も確認出来るという点が重宝されています。もし、消火器の中身が爆弾なんてことになったら本当に怖いですよね。

まとめますと、普通の粉末10型はほとんどの火災に適用していますので、ご家庭に置くも企業様に置くもOKです。重い消火器は操作しづらいという方にはアルミ製かカルミエがおすすめです。特に重さは関係ないという方は、スチール製の消火器でOKだと思います。

ご家庭で消火器を設置する場合は、台所や居間よりも玄関に置かれることをおすすめします。理由は、火が出るとどうしても慌ててしまいます。台所で火が出た場合火の元の付近に消火器があったとしても火傷の恐れや普段使用しないということで、隅に置いているご家庭も多く見られます。なので、玄関に置いてご家族でいつもここに消火器があるのだという認識を常に情報共有し慌てずに消火活動をして下さい。

家は大切な財産です。また、気づいた点やお客様からのご要望について情報発信して参りますので宜しくお願い申し上げます。