我が家の番犬のご飯は手作りです。その理由

我が家のわんこ

我が家に来てから5年目のポメラニアンがいます。娘がどうしても犬が飼いたいというので、ペットショップで子犬の時に購入しました。購入前からお腹が弱いという事を聞いていたのですが、大きくなるにつれてお腹の調子は良くなるはずですというショップ店員の言う事をそのまま鵜呑みにしていました。

子供でも赤ちゃんの時って、ミルクしか飲まないからやわらかいうんちしか出ないじゃないですか。そんな印象と感触でしたので、最初はあまり心配していませんでした。

我が家に来ると1日2食、ショップ店員に言われた量のドッグフードと下痢止めの薬を与えていました。しかし、来る日も来る日も我が家のワンコの体調は悪くなるばかりで、しまいにはドッグフードを食べなくなりました。そして、目やにも目の周辺にべっとりと貼り付けて体を震わせていました。

人間でもこんな状態って危険ですよね。食べない・動かない・危機感を感じました。ドッグフードもお湯に浸けて柔らかくしたり、缶詰のやわらかい物を与えたりと工夫したのですが、これは大変なことになったと思いました。

しかし、病気というよりはドッグフードが合わないのではないだろうか?そんな疑念がありました。ドッグフードの臭いを嗅いでみると私としてはとても口に出来る臭いではありませんし、こんな何を使って作られた物かわからない食事が原因ではないだろうかと推察し、手作りの食事を与えてみることにしました。

写真の姿は床暖房を満喫しているだけなので心配しないで下さい。

わんこの本

最初はネットで調べてみましたが、私が望むような回答を得られずにいましたので、本屋に行って犬の食事について片っ端から調べてみました。どうして下痢になるのか?どうして目やにが止まらないのか?根本の食欲不振は何故なのか?このままだとどういう不具合が生じるのか?

動物病院に連れていけば良いのじゃないの?という声も聞こえなくもないのですが、ペットショップは動物病院も併設されていますので、そこに行ったとしても下痢止めの薬とドッグフード変更のアドバイスを受けて終わりだと思いましたので、まずは自分で犬に関する知識を詰め込んでから行動することが将来に亘って我が家のワンコを救うことになると判断しました。

調べると、ワンコは要求する栄養素やバランスは全く異なることを知りました。他にも与えてはならない食材として、ネギ・タマネギ・チョコレート・菓子類・イカ・タコ・貝類・骨付きの鶏肉・香辛料等の刺激物など、人間とは全く異なる栄養バランスと味付けとなっていることがわかりました。

早速、手作りのごはんを作ってみました。最初の中身は、鳥の胸肉・にんじん・ごぼう・キャベツ・ごはんと材料は細かく切って、ごはんはおかゆのようにやわらかくして混ぜて味付けは一切しません。熱いので冷ましてひと肌くらいの温度にしてから与えてみると、最初は臭いを嗅いで、少しずつ口に運ぶように、舐めるように食べ始めました。

あー食べてくれてる!と感動しました。次は、かぼちゃも入れたり、さつまいもを入れたりと工夫しながら1日・2日分の食事を少しずつ作って与えると日を追うごとに元気になっていきました。

下痢気味たっだ排泄も少しずつ硬い物に変化して、つまめるくらいが健全なうんちだといろんな本に書いてありましたので、約2週間くらいでしょうか・・・健全なうんちが出るまでに回復しました。目やにの方はまだあるのですが、徐々に少なくなってきて我が家のわんこの目は輝きを帯びてきました。

わんこも人間と同じで栄養バランスを崩すと体調も崩してしまうのですね。たぶん、あのまま市販のドッグフードを与えて、子犬だからとかまだ我が家の環境に慣れていないからと症状を軽視していたとしたら我が家のわんこは死んでいたと思いました。大袈裟ではなく間違いなく何か起こっていました。

我が家のわんこのごはんの作り方を綴っておきますので、もし体調の優れないわんこがいらっしゃる方がいたら是非参考にして下さい。

鳥の胸肉2キロ・かぼちゃ(大きめの物を半分)・さつまいも(大きめの物を3個)・にんじん3本・きゃべつ1個・小松菜・お米8合です。便通を促進するためにごぼうも入れたりしますが、概ねこの組み合わせが一番好きなようですし、食べっぷりが良いです。

まずは、材料を切っている間に大鍋に水を6分目まで入れて沸騰させます。沸騰したらまずは、鳥の胸肉を入れていきます。

灰汁取り

鳥の胸肉を入れる前に必ずお湯が沸騰してから入れて下さい。沸騰しない状態から肉を入れると旨味が全部逃げてしまいますのでここもポイントです。そして、丁寧に灰汁を取り除いていきます。

灰汁を取り除いた後

どんどん灰汁を取っていくとこんな感じでスープの濁りが消えて透明になっていきます。焦らずにとにかく丁寧に灰汁を取り除いて下さい。

根菜類

灰汁が取り終る頃には胸肉にしっかりと火が通っていますので、人参・かぼちゃ・さつまいも・を鍋に加えていきます。煮えるのに時間(15分位)がかかりますので、その間に小松菜やキャベツを切ります。

根菜が煮えた

野菜類

キャベツ

小松菜

野菜を入れて

きゃべつや小松菜はすぐに火が通りますので、これからごはんを加えていきますが、ここで注意点があります。ごはんは冷凍の余ったものではなく必ず炊きたてを入れて下さい。冷凍しておいたご飯を混ぜると長期保存が出来なくなることがあります。というのも我が家で何度か冷凍のごはんを入れたことがあるのですが、腐るのが早いです!

炊きたてのごはん

炊きたてのごはんをこれから加えていきます。

ごはんを加える
炊きたてのごはんを8合加えて混ぜたら火を止めて一晩待ちます。

一晩経過したご飯

一晩経過するとこんな感じでお米が増えています。消化にも良いわんこのご飯が完成です。

わんこの朝食

早朝の散歩の後、早速朝食を与えてみました。

おすわり

おすわり! うーん 良い子ですね。 お手・伏せ・おまわりと朝食を与える前に一通り覚えた芸を披露してもらってから食事となります。

食事を与えた

ムシャムシャと一気に食べています。

タッパーへ詰めて

大量に作ってタッパーに詰めて冷凍保存します。

冷凍保存

冷凍にした物 こんな感じです。約1ヶ月分を作りましたので、次は1ヶ月後に調理します。

タッパーに詰め終わり、我が家のわんこの食卓は・・・

残している

ありゃりゃりゃ 残している・・・胸肉・かぼちゃ・にんじん・さつまいも・小松菜・きゃべつは綺麗に食べているのにお米だけ綺麗に残して・・・でも後で食べるんですよ。綺麗に

とぼけた顔

「なんで残すの」と問いかけると・・・とぼけています。ほんとですよ(笑)完全にとぼけているのです。

我が家に来たときは毎日震えていて、しかも病気のような状態だったのに食事をこのように変えてから5年病気一つしない健康なわんこです。

人間と一緒ですよね。添加物や原材料が訳のわからないものばかりた食べていたら病気になってしまいますよね。毎日の散歩と毎日の食事、ほんとこれだけでわんこの健康が維持できるなら1ヶ月に一度ちょっと時間はかかりますが、わんこの食事作りも面倒ではありません。

わんこに人間の食事を与えたり、吠えるからと言って自分のおつまみを与えたりするのはやめた方が良いと思います。というのもわんこはとても味覚に敏感です。一度自分が美味しいと感じたものは再度求めてきますし、これは人間と一緒なのです。

わんこの健康と元気な毎日を送ってもらう為にも手作りの食事はおすすめです。医者いらずのわんこ見守っていきたいと思います。



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